「、」に学んだ、発言の具体性
初めに言っておくが、今回は読点「、」の詳しい使い方は説明しない。ググってくれ。
「、」から学んだ具体的に話すにはどうするか、陥りやすいミスは何か、について話す。
- 読点「、」の使い方
- 主語の重要さ
- 文章の長さ
- あれ、それ、どれ?
- 習慣にする
【読点「、」の使い方】
読点の使い方なんて初めて調べた。
なんとなくの使い方は分かっていたはずだが、
主語の後につけるべきか否か
がわからなかった。
例えば、
「私は授業を抜け出して飲み物を買いに行った」
なのか、
「私は、授業を抜け出して飲み物を買いに行った」
なのか。
正解を言ってしまうと、
どっちでもいいらしい。
ごめん、厳密には調べてないから正式にはどうなのかわからないけど、少し調べた限りだとどっちでもいいらしい。
でも、
長い文章の時、あるいは主語がわかりずらい時には、主語の後に読点をつける。
らしい。
個人的には、
主語の後に文章が長く続く場合はつけるべき
だと思う。
読点は、話の区切りや、
主語をわかりやすくするためにつける
【主語の重要さ】
意外とみんな、主語を抜いて話している。
日本では、「阿吽の呼吸」があり、なんとなく察する力が日本人にはある。
だから、会話で
「今日飲んできたんだ」
と言っても伝わる。
文字で見ると誰が飲んできたのかわからない。
「俺今日飲んできたんだ」なのか、「お前今日飲んできたんだ」なのか。
普通に話してると、主語をないがしろにしがちだ。
だから、読点で主語をわかりやすくしようとする人も少ないし、読点の使い方なんて気にしない。
でも、ESや志望理由書などの文章、ディスカッションやディベートなど内容を明確にする必要がある場合はそうはいかない。
「怒りの解決策」について話している時、
「妥協が必要だよね」と言ったとする。
何を妥協するのか?さっぱりわからない。
「感情について妥協する必要がある」
というべきだし、
どう妥協するのか?もわからない
「感情を、人間の生理現象で起きるのは仕方ないと妥協が必要」
というべきである。
上のように、主語を加えて話すと、自ずとさらに具体的な内容が付け足される。
【文章の長さ】
読点について調べていた時に、こんなものもみつけた。
上手な文章テクニックは文章のプロに学べ!ってことで、プロのライター・記者が書いた美しい文章をいくつか選び、それぞれ「一文の文字数」と「一文の読点の数」について計測し平均値を出してみました。それが下記です。
●一文の文字数=52.2文字
●一文の読点数=1.49個
つまり、1つの文は約50文字で書かれており、1つの文中に1〜2個の読点が使われているということですね。
(↑ちなみにこの一文がその黄金比率になっています。)
(http://ebloger.net/punctuation/)
自分が昔、小論文と志望理由書の塾に通っていた時、講師も同じことを言っていた。
毎回、
小論文における文章は一文50文字で書いていた。
書いて見るとわかるが、50文字という長さは短くて長い。
盛り込みたいことがたくさんある時には短く感じ、よく理解していない、あるいは特に話すことのない事にとっては長い。
50文字という長さは、1つの主語に対して適切な具体性を持ちつつ冗長にならない、ちょうどいい長さである。
(ちなみに上の文章が50文字に2つの読点、黄金比)
【これ、あれ、それ、どれ?】
一文に主語1つ、初めの句読点の前に主語が来る。
初めの主語はその文が何について書かれているかを示す最も重要な単語とも言える。
そこでよく、
「これについては、〜」
「それは、〜」
と、「これ、あれ、それ」などを使うミスをする。
単純は文章の場合はいいが、
具体的にする必要がある文章、内容が深い文章の場合は避けるべきである。
理由は単純に、「これ」が何を指しているのかわからない。
つまり、主語が不明瞭だからである。
(俺もたまに使ってるけど、怒らないでね)
とは言っても、主語が長いときはいいんじゃないかと思おう。
というのも、「スーパーチキチキマシン」が主語の時に、
毎回「スーパーチキチキマシンは、」「スーパーチキチキマシンが、」というのはうざい。
特に文字数指定のある場合は無駄である。
この場合は「この装置は、」に置き換えるのが好ましいと思う。
しかしやはりここでも、
「この」の後に「装置」とつける事で、
「スーパーチキ(略」を指している事は明確にしよう。
【習慣にする】
これらを習慣にするのが大切である。
ほら、「これら」って何だよってなるでしょ?
言い直します。
主語を明確に提示し、具体的な内容をわかりやすい文で示す事を習慣にするのが大切である。
読点については、ほとんどの人は意識せずにある程度正しく使えているだろう。
主語を置くことは、文章を書く時にはできていると願う。
1文50文字や、主語を明確にする事は、訓練すれば習慣になる。
自分も、例の塾に行っていたおかげで、少し意識すれば1文50文字を文字カウンターなどを見ずにかける。
習慣にすれば、具体的に話さなければいけないシーンにすぐに対応できる。
そういったシーンは少なくない。
読点を意識すれば具体的に話せるんじゃないか?
以上